食用の重曹と掃除用の違いは?口に入れたり食べると害はある?

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重曹、食用

ナチュラルな成分が注目され、最近では掃除などによく利用される重曹ですが、先日ふと(食用の重曹と掃除用の重曹は何が違うのだろう?)と疑問に思いました。

また、掃除用を食べてしまっても問題はないのか?ベーキングパウダーと重曹の違いは?

食用の重曹と掃除用の違いについて、また掃除用を口にしても問題はないのか、ベーキングパウダーとの違いなど、重曹について詳しく調べてみました!

食用の重曹と掃除用の違いは?

そもそも重曹とは、正式名称:炭酸水素ナトリウム(別名:重炭酸ナトリウム、重炭酸ソーダ)のことで、重炭酸ソーダ(曹達)を略して『重曹』と呼んでいます。重曹の曹はソーダのことだったんですね~。

炭酸水素ナトリウム(重曹)を化学式で表すとNaHCO3となり、苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)に炭酸ガス(二酸化炭素)を反応させて製造されます。

さて、重曹は私達の暮らしの中で料理や掃除など、様々な場面で使われますが、市販されている重曹は大きく分けて3つの規格に分類されています。

 種類 規格 用途
日本薬局方
(薬用としての重曹)
医薬品医療機器等法を適用
(臨床検査を行い、医薬品として厚生労働省の認可を得ている)
胃腸薬、製剤原料、胃発泡剤、薬用入浴剤など
食品添加物
(食品用としての重曹)
食品衛生法を適用
(口に入れても問題がないように製造されている)
製菓原料、饅頭、スナック菓子、ベーキングパウダー、発泡飲料、家庭用クリーナー(例:台所、カーペット、冷蔵庫)、入浴剤など
工業用
(掃除などに使う重曹)
適用法令はなし 消火剤、金属表面処理剤、皮革なめし薬剤、洗剤、染色、染料・染料中間体原料、樹脂、製紙など

このように難しい言葉で3種類に分けられている重曹ですが、実は中身には大きな違いはありません

というのも、重曹を製造している各会社のカタログを見ても、純度は全て99%であり、成分の違いも非常に細かな数値でしかないため違いがあるとは言えません。

では、なぜ薬用・食用・掃除用など重曹の種類や用途が分かれているかというと、適用している法律の違いと言えるかと思います。

要は、「薬用・食用として口に入れても問題ないですよ」というお墨付きを国からもらっている、ということですね。

 

その法律で定められた規格に準じたものを「薬用」「食用」「掃除用」と分類し、おそらく規格に通すための時間や手間が値段に反映されているため、掃除用は比較的安く、食用や薬用になると値段がアップするという訳ですね。

他にも、規格によっての違いを細かく挙げるならば、

  • 粒の大きさがグレード分けされている(薬用・食用は粒径が小さくサラサラ、工業用は大きくザラザラ)
  • 製造時の管理の仕方(薬用・食用は厳しい、工業用はゆるい)

といったところでしょうか。

掃除用の重曹を食べると害はある?

重曹

重曹自体の成分は、食用でも掃除用でも大差はないことを上記しましたが、それでもやはり掃除用の重曹を食用に使って食べたり、口にするのはおすすめしません

なぜならば、重曹を製造する過程で掃除用(工業用)はどのように管理されているかが分からないからです。

薬用や食用の重曹の場合は、規定された法律の規格に則らないといけないため、不純物などがないか厳しくチェックされています。

しかし、工業用(掃除用)の場合、不純物を含まないという規定がないため、管理がゆるくなります(床などに置いても大丈夫という話もあるそうです)。

また業者によっては、掃除用の重曹の場合、洗浄力をアップさせるため界面活性剤などを含ませているものもあるのだとか…。購入する際には成分表をきちんとチェックした方が良さそうですね!

どんな不純物が含まれているかも分からないため、値段の違いだけで判断せず、口に入れたり肌に触れるものは薬用または食用を選んだ方が身体には安全なのかな、と思います。

重曹とベーキングパウダーの違いは?

もう一つ疑問なのが、食用の重曹とベーキングパウダーの違いです。

どちらもお菓子やパンなどを作る際の膨らし粉として使われますが、その違いは含まれている成分にあります。

重曹は純粋に重炭酸ナトリウムのみですが、ベーキングパウダーは重曹に加え、調理に利用しやすいようにコーンスターチやミョウバン、デンプンなどが含まれています。

また重曹のみですと、食品に黄色みが付いてしまったり、独特の匂いや苦味が出てしまうことがあり、それを防ぐためにベーキングパウダーには助剤を加えることで重曹よりも手軽に使いやすくしてあります。

ただ、重曹の場合は水を加えた後加熱しないと膨張しませんが、ベーキングパウダーは水を加えただけでも膨らみ始めます。

作りたいお菓子の種類や時間によって、重曹とベーキングパウダーを使い分けられるそうです。

重曹が使われる例 クッキーパンケーキ、利休饅頭どらやきなど
ベーキングパウダー
が使われる例
ケーキマフィンビスケットバターケーキまんじゅうの皮、イースト無しのパン

重曹とベーキングパウダーをお互いに代用することは可能なようですが、使用する量が違ったり(基本的にベーキングパウダーは重曹の2分の1の量でOK)、仕上がり具合にも差が出るようですので、代用する際には注意が必要ですね。

まとめ

重曹について調べてみると、細かく分類されているものでも、実は中身についてはあまり大差はないんだなーということが分かりました。

ただ、一般的に店頭で商品を手に取る消費者にとっては製造過程が分かるわけではないですし、食用と掃除用と分けられていたら「口にするものだから食用の方が良さそう」と感じるのは心理ですよね。

重曹自体は、ナチュラルな成分で掃除などにとても活躍してくれますし、とっても万能な製品なので、用途別に自分に合った使い方をしていくのが良さそうだなと感じました!

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[ 食用の重曹と掃除用の違いは?口に入れたり食べると害はある? ]生活情報2017/05/27 11:13