子供の斜視の原因は?治療法や手術、検査、遺伝について【画像付】

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眼鏡、メガネ、視力検査、装用レンズ

物を見ようとする時に、片方の目が内側、あるいは外側に寄る斜視をご存知でしょうか?

特に赤ちゃんなど子供の場合は、目を動かす筋肉や視力が未発達なため、あたかも斜視に見えがちですが、どのように斜視かどうかを見分ければ良いか判断しにくいと思います。

私の子供は、2歳になる前から斜視の兆候が見えはじめ、診察をしてもらったところ急性内斜視だということがわかり、その後手術を受け、現在も小児用眼鏡を掛けながら生活をしています。

今回は、子供の斜視の原因について、治療法や手術、斜視は遺伝するのかどうかなど、息子の経験談も交えながら詳しくお話ししていきたいと思います。

子供の斜視の原因は?内斜視、外斜視など斜視の種類について

まずは斜視について。

斜視とは、眼球の方向(眼位)が、光が正常に入射してくる軸に対して常にずれている状態のことです。
片眼のみが斜視の状態(これを恒常性斜視と呼ぶ)が続くと、眼の奥に像を正常に結ぶことができないために、視力の発達が損なわれます(斜視弱視)。
また、そのままだと物が2つに見えるため、頭のなかで斜視眼の像は打ち消されるようになり(抑制)、両方の眼で見る機能(両眼視機能)の発達が損なわれることにもなります。

出典:Wikipedia

そして、この斜視の向きによって、

内斜視 黒目が内側を向く
外斜視 黒目が外側を向く
上斜視 黒目が上を向く
下斜視 黒目が下を向く

と、分類されます。

また、常に斜視が存在する場合恒常性斜視と、時々斜視の状態になる場合間歇性斜視とがあります。

赤ちゃんの場合、視力が未発達なことと、鼻が低いため斜視のように見えることがありますが、これは偽斜視と呼ばれるものであり、月齢が上がって目鼻立ちがはっきりとしてくるにしたがって、目立たなくなってきます。

子供の斜視の原因

斜視は、子供の約2%にみられる小児眼科の代表的な病気です。

斜視の原因としては以下のようなことがあげられます。

眼球を動かす筋肉や神経の異常・病気によるもの

眼球が動かなくなることで、目の位置がずれる。

遠視

遠視の場合、近くのものを見ようとする時に調節(ピントを合わせる力)が強くかかりすぎるために目が寄って内斜視になります(調節制内斜視)。

両眼視の異常

両眼視とは、両眼でものを見る機能 のことで、生後1年位~6歳くらいで完成すると言われています。しかし、生まれつきや視力の発達の途中で両眼視がうまくいかないと、片方の目を使わなくなるなど斜視の原因となります。

視力不良

片目・または両目がケガや病気のために視力が悪くなり、両眼視ができないために斜視となります。

 

子供の斜視の検査について斜視の原因がどのようなものによるのかを探るために、目薬を使った検査を行ったり、あるいはMRIを使った脳の検査にまでおよぶこともあります。

子供の斜視の検査について

目薬、視力

息子の寄り目が気になりだしたのは、1歳半頃のことでした。

時々、片方の黒目が内側にぐーっと入り込み、時には黒目の半分くらい隠れてしまうほどだったので、もしかしたら斜視かも‥と思い、すぐに眼科を受診しました。

(↓このような感じで、片方の黒目がぐーっと内側に寄ります。)

子供、内斜視

息子の場合、2つの検査を行ったので、ご参考までにその経験談を記しておきたいと思います。

目薬による屈折検査【サイプレジンとアトロピン】

目薬による屈折検査とは、目薬で調節(ピントを合わせる)機能を麻痺させ、目の屈折度(近視・遠視・乱視など)を測る検査のことを言います。

サイプレジンもアトロピンも、この屈折検査で使われる調節麻痺点眼剤のことです。

初めての検査では、サイプレジン検査を行いました。(年齢があがってから、アトロピンの方も行いました。)

(※アトロピンの方が点眼後の症状が強いため、ほとんどの場合サイプレジンから行うそうです。また、遠視が強い場合や弱視、内斜視がある場合はアトロピンで検査を行うとのことでした。)

10分置きに2回サイプレジン(点眼剤)をさし、1時間後に効き目が出てくるのでそこで機械による視力検査などを行います。点眼すると、1~2日程度目がぼやけるとのことでした。

サイプレジンを点眼する時が一番大変でしたが、帰宅後は特に問題もなく普段通り生活できました。

斜視の検査【MRI(脳波検査)】

サイプレジンによる検査を行った後に、斜視の原因の可能性として何らかの衝撃で脳に損傷が与えられて、視力に影響が出ていないかを調べるために、MRIを勧められました。

MRIでは、小さい子供は鎮痛睡眠薬を飲ませて寝た状態で行うのですが、2歳前の男の子が薬を素直に飲んでくれるはずがなく、薬が効きはじめて朦朧としてくると暴れまくって抱っこもさせてくれなかったのでとにかく大変でした。

MRIの結果は、脳に異常は見られなかったとのことで、検査は大変でしたが斜視の原因の可能性が脳ではなかったと分かったことで、一歩前進した思いでした。

 

その後、最終的に急性内斜視と診断。名前の通り、急に目が内側に向いてしまう斜視のことで、どの年齢にでも起こりうる可能性がある斜視のようでした。

子供の斜視の治療について

子供の斜視の治療については、手術手術をしないものにわけられます。

どの治療法が良いのかは、子供の斜視のタイプ、性質、年齢、全身状態などにより変わってきますので、斜視の角度や屈折検査、両眼視機能などを詳しく検査した上で、どの治療法が適切であるかをみていきます。

また、斜視の治療を行っていくにあたっては、大きく3段階にわかれます。

まず始めに大切なことは、両眼の視力を良くすることです。

我が家の息子もそうでしたが、斜視では目の位置がズレている方の目が弱視になっていることがありますので、これを改善してあげることが斜視治療の1歩目になります。

次に、ズレている目の位置をまっすぐにしてあげることです。中には小児用眼鏡をかけるだけでまっすぐになることがあります。眼鏡を使用した矯正によって、視力が回復する場合もあります。

この段階で、場合によっては目のズレを直すための手術が必要となりますが、斜視の種類や子供の年齢など、手術を行うべきかどうか、担当医としっかりと話し合うことが大切です。

最終的な段階では、両眼視(両方の目でものを見る力)・立体視を機能させることです。人は、両方の目で見たものを脳の中で1つの像にまとめて、立体的にものを見ています。斜視の種類によっては、早くからきちんと治療を行っていても、両眼視・立体視の獲得が難しいことがありますので、視能訓練士がいる眼科などで定期的に検査を行っていくことが必要だと考えます。

以下は、手術をしない斜視の治療法の主なものになります。

コンタクトレンズ・
眼鏡を使う方法
遠視が原因となる調節性内斜視のタイプに有効。
コンタクトレンズや眼鏡を装用することで斜視の原因となっている遠視を矯正し、両眼で正常に見えるようにして両眼視をさせます。
プリズム処方 プリズムレンズという像を移動させることのできるレンズをメガネに入れて光を屈折させ、斜視眼を正常眼と同じ視標が見えるようにする方法。斜視自体が治るわけではありませんが、プリズム眼鏡の装用により、両眼視機能を確保しやすい状況を作ります。
両眼視機能訓練 斜視のタイプによっては、眼を寄せる訓練や両眼でものを見る訓練を行うことで、良くなることがあります。

子供、斜視、小児用眼鏡

息子の場合は、眼鏡をかけても内斜視の改善があまり見られませんでした。

子供の斜視の手術について

病院、手術

上記したように、子供の斜視治療を行っていくうえで、手術が必要だとされる場合が出てきます。

息子の場合も、2歳前には手術が妥当だと判断され、きちんと子供の斜視手術について説明を受けた上で、手術に踏み切りました。

斜視になったら必ず手術を行わなければいけないものではありませんが、斜視の治療法の一つとして手術を検討する可能性が出てくると思います。

我が家の体験談をまとめてありますので、良かったらこちらの記事も参考にしていただけたら幸いです。

子供の斜視手術体験談|費用・入院期間・全身麻酔・術後…

子供の斜視の原因、親から遺伝する?

子供の斜視はさまざまな原因で起こりますが、ある程度の確率で親から遺伝すると言われているそうです。

ただ、私の子供の場合は、私も夫も斜視ではないことから、親が斜視ではなくても子供が斜視になることはあります。

斜視の原因と遺伝の関係性を考える場合、例えば目の筋肉が発達しにくい・あるいは全身の筋肉が動かしにくいという特性がある場合、そのことによって目の神経や筋肉の異常による斜視となる可能性はあります。

また、ごくまれにですが、乳幼児期に伝染性の病気にかかったことによって斜視になることもあります。これは、免疫力が弱いという特性が遺伝してしまった結果、斜視になることがあるということです。

まとめ

斜視の治療はとにかく早ければ早いほど良いとされているので、もし子供の眼について、黒目の位置が変だなとか、動きがおかしいな、と感じることがあればなるべく早めに診察してもらってくださいね。

私の子供も、早めに斜視という診断を受けたことで、治療や手術に関してもすぐに行動することができました。

子供がまだ小さいうちは自分から「目がおかしい」など説明しづらいですし、もし仮に斜視ではなかったとしても、問題がなければそれに越したことはありません。

子供の病気に関してはまさに「後悔先に立たず」だと思いますので、「このくらいで病院なんて‥」とは思わずに、ぜひ専門家に診てもらうようにされてくださいね。

 

※本記事の内容に関しては、個人の症例でありこの限りではありません。
気になる点のある方は、医療機関や医師にご相談の上、専門的な診断を受けるようにして下さい。

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[ 子供の斜視の原因は?治療法や手術、検査、遺伝について【画像付... ]病気・ケガ・健康2017/06/26 14:44