子供の斜視手術体験談|費用・入院期間・全身麻酔・術後の経過など

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メガネ、眼鏡、視力検査

我が家の長男は、2歳になる少し前に斜視の兆候が表れ、眼科にて診察を受けた結果、急性内斜視と診断されました。

しばらくは小児用眼鏡を作成し、様子を見ていたのですが、医師との相談の上、2歳2ヶ月の時には手術を受けました。

斜視の治療において、手術の話はつきものだと思いますが、子供が小さいのに全身麻酔で手術を受けることや術後の経過など、気になることはたくさんあるかと思います。

そこで、我が家の長男の体験談を通じながら、斜視手術についてまとめてみました。

子供の斜視・目の手術とは?斜視の手術が決まるまで

長男は、急に斜視になったことから文字通り急性内斜視という診断を受けました。

斜視の場合、眼鏡による矯正によって目の位置が元に戻る場合が多く、特に内斜視の場合は遠視用の眼鏡を掛けて矯正をしていくそうです。(外斜視の場合は眼鏡の矯正を行っても改善されないことが多いそうです。)

長男の場合も、まずは遠視用の眼鏡を作成し、1歳11ヶ月頃から装着をしていたのですが、検査をしていく中で

  • 斜視の角度がきついこと(黒目が内側に寄りすぎる)
  • 眼鏡で矯正をしても斜視が改善しないこと
  • 検査の結果、両眼視が機能していないこと

を受けて、斜視手術を受けることに決めました。

我が家の場合は、まず近所の大学に併設されている視能訓練士がいる眼科に診察を受けに行き、その後紹介状をもらって県内にある小児専門病院にて小児眼科の先生に診てもらいました。

最初に診察を受けた眼科でも、その後の小児眼科でも、2人の医師の間できちんとカンファレンスを受けたこと・長男の小さい頃からの画像をチェックしてもらった上で急性内斜視と診断を受けたことなどから、「手術を受けても大丈夫」という信頼があったため、2歳での手術に踏み切りました。

最初の診察から斜視手術が決まるまでは4ヶ月ぐらいで、おそらくかなり早く手術が決まった方だと思います。

子供の斜視の手術について

斜視の手術は大きく分けて2種類の方法があります。

 術式 内容
短縮法 短縮法では目に付着している6つの筋肉のうち、主に内側直筋・外側直筋・上直筋・下直筋を短くする手術を行います。
たとえば短縮法によって内側直筋を短くした場合、内側直筋は眼球を内側に動かす働きがあるため、ずれを内側へ矯正することができます。
後転法 後転法とは、筋肉が眼球へ付着している部分を剥がし、筋肉を緩める方向へ(より奥へ)移動させてから、再度眼球へ付着させる手術法を指します。
たとえば、内側直筋を後転法で手術した場合、筋肉を緩めることで働きを弱め、外側へずれを矯正することができます。
短縮法と
後転法の複合
外斜視を治療したい場合には、内側直筋に短縮法を適応し、外側直筋に後転法を適応することによって、斜視によるずれを内側へ矯正することができます。

出典:ヘルスケア大学 icon-external-link 

目の手術と聞くと大人でさえも怖いですし、それが子供のこととなるとなおさらですよね。

最初に、目の筋肉を動かすと聞いた時は正直(え~何だか大掛かりな手術だけど、大丈夫なのかな…?)と心配になりましたが、もちろん担当医からもきちんと説明がありましたし、全身麻酔についての説明もありました。(乳幼児や小学校低学年頃の斜視の手術においては、全身麻酔にて手術を行っていきます。)

内斜視と診断された長男の場合は、後転法(両眼)で斜視手術を行うことになり、県内にある小児専門病院「あいち小児保険医療センター」に入院することとなりました。

子供の斜視手術・入院期間について

病院、入院、ベッド

斜視の手術の内容を聞いて、(大それた手術になりそうだから入院期間も長いんじゃ…)と思っていたのですが、2泊3日で退院できるとのこと! ※あくまでも長男が入院した病院の場合です。

あまりにも短すぎてビックリしたのですが、実は斜視の手術自体は10分程度で終わるとのことで、かなり簡単な手術内容だそう。

付き添いが1人必要だったため、私が付き添いました。

夫は2日目・3日目に仕事の休みを取ってくれたので、毎日家と病院とを往復してくれて、洗濯物を持って帰ってきてくれたり、ご飯を買ってきてくれたりと、本当に助かりました。(※私の分のご飯は出ないため、各自で用意するなどしないといけなかったのです。)

あいち小児保険医療センターの場合は、遠方で交通手段がなかなかない方向けの宿泊施設があったので、入院する家族の方はこちらを利用できるようでした。

斜視手術:入院1日目

午前中に病院にて入院の手続き。

その後は、手術のための血液検査や主治医からの説明、麻酔科医より全身麻酔についての説明などを受けました。

まだ2歳の長男は手術のことを理解しているわけではないので、なすがまま状態でしたが、病院内にあるおもちゃなどで遊んだり、わりとリラックスしていたと思います。

ただ、寝かしつけが一番大変で、付き添いのベッドがないため、1つのベッドで子どもと一緒に寝ないといけないのですが、長男が全然寝てくれなくて、病棟内を抱っこしながらしばらくウロウロして寝かしつける…という非常に体力を奪われました。

小児専門病院なので、いたるところに可愛らしい装飾などがあるのですが、夜の病棟ってシーンと静まり返っていて、当たり前ですがやっぱりちょっと寂しいなぁ…と、手術前だったこともあり何だか感傷的な気持ちになってしまいました。

斜視手術:入院2日目(手術日当日)

午前中に手術開始のため、朝ごはんはなし。数時間前から飲み物の制限もありました。

麻酔導入のための精神安定剤を飲み、時間通りに手術室へ入っていきました。

手術の間は、親は病室で過ごし、手術の様子などは見られません。

手術自体は短時間で終わるため、1時間ほどで病室へ戻ってきましたが、目はガーゼで覆われ、絶対に手で触れることができないように腕を固定する板が付けられ、点滴が付いた状態など、やはり手術後の姿は痛々しかったです。

さらに、麻酔が抜けきっていない朦朧とした状態の長男は、目のガーゼを外したい・腕の板を外したい・点滴も外したいなど、とにかく暴れまくるので、何とか頑張って30分ほど抱っこであやしました。

ちなみに、同時日に同じく目の手術をした同室の7歳の男の子がいたのですが、その子も戻ってきた時はずーっと「お母さん、お母さん…」と泣いていたので、やっぱり麻酔後は意識もかなり朦朧としていてしんどそうでした。

2歳の長男は、3時間ほどお昼寝をして、飲み物から徐々に固形食を与えていき、夕飯を頂いた後、夜は夜泣きもせず朝方まで寝ていました。

斜視手術:入院3日目

朝ごはんも食べることができ、午前中には無事退院できました。

術後の診察は1週間後に改めてするとのことで、この日は朝に軽く目の様子を見る程度で、待ち時間もなくすぐに帰宅することができました。

実質、病院には2日間ほどしかいなかったと思います。本当に短かったですが、子供の手術という点ではこれほど気をもんだことはなかったのではないか…と感じました。

気になる手術費用などについては後述いたします。

子供の斜視手術・全身麻酔について

親として一番気になるのは、子供が全身麻酔を受けることについてのリスクだと思います。

小さい子供が手術を受ける場合、意識がある状態だと不安感などからおとなしく手術を受けることが困難なため、子供の斜視手術は多くの場合全身麻酔となっています。

私達も全身麻酔については心配だったため、影響などについてきちんと説明を受けました。

まず副作用としては、

  • 急速に体温が上がる悪性高熱症と呼ばれる重い合併症を引き起こすもの
  • 血圧の低下
  • 不整脈

などが挙げられます。

悪性高熱症については、遺伝的素因があるため、家族や親戚の中で薬や麻酔、手術に対して何らかの異常反応を起こした方がいる場合には、麻酔科医や担当医に申し出た方が良いです。

また、血圧の低下や不整脈が出た場合でも、すぐに対応できる体制を整えているという説明がありました。

全身麻酔に際してよく聞かれるのが、「脳や頭に影響があるのではないか」「死亡する可能性があるのでは」ということだと思いますが、日本麻酔科学会調査によると、麻酔のみによる死亡率は10万例に1例あると言われています。

ただ、最悪の事態を避けるためには、気になる点があれば医師にきちんと伝えること・子供のことについて、また親や親戚にまでも手術のことを伝え、どんな些細なことでも良いので特徴などを話すこと、が大切だと思います。

私達は長男の斜視手術について、「あの時手術していれば良かった」という思いをしたくなかったので手術をすることにしましたが、全身麻酔についてはきちんとリスクを理解した上で受けるのが基本です。

子供の斜視手術・費用、料金は?

手術費用、診療費

さて、気になる手術費用はと言いますと、請求書を見ると全部で約40万円

ですが、乳幼児医療費助成制度のおかげで負担割合が0%になるので、実際に払ったのは入院中の食事代1,040円と、保険請求のために必要な診断書料5,250円でした。

(あとは診療費に載ってこない、各自負担する親の食事代など。)

乳幼児医療費助成制度については、どこまで負担するかは地域によって異なるようで、医療費の全部・または一部を助成するところもあれば、医療費を一旦支払って後から請求するというところもあるようです。

大事なのは、健康保険が適用になっている部分に対して全額または一部が助成になっているということです。

例えば、個人的な理由で大部屋から個室に変えたいなどのベッド代の差額は各自負担になります。

子供の斜視手術・術後の経過について

手術後に注意することは、白目の部分を切開しているので砂遊びや水遊びなどバイキンが入らないように注意してください、という程度でほとんど手術前と変わらない生活で大丈夫とのことでした。

目は切開した白目の部分が赤くなっており、見た目には痛々しかったですが、手術後1ヶ月ほどでなくなり、今では全く分からない状態にキレイになっています。

子供、斜視、手術、術後

(術後4日:白目の部分が赤いです)

子供、斜視、手術、術後

(術後1週間:少し赤みが残る程度)

子供、斜視、手術、術後

(術後3週間:よく近づいて見ないと分からないぐらい)

2泊3日で手術を終え退院することはできましたが、やはり5日間ほどは本調子でないのかいつもより元気が無い様子でした。

 

長男本人はと言うと、黒目の位置が変わって見え方が変化したのか、なんとなく術後しばらくは周りの風景をキョロキョロ見渡すことが多いなと感じました。

斜視手術から数年経ちましたが、立体視の結果も上がってきており、視力も確実に上がりました。

眼鏡を外すと、時々黒目が内側に寄ってしまいますし、本人に「眼鏡と裸眼とどっちが見やすい?」と聞くと、眼鏡を掛けている時の方が見やすいと答えるので、他の子よりも遠視なのは変わらないようです。

斜視手術をしても数年後に再び斜視になる可能性があることや、全身麻酔へのリスクなどはありましたが、やはり斜視の時よりも視力が良くなっていることなどから、私達の場合は斜視手術に踏み切って良かったと感じています。

斜視の疑いがあるお子さんをお持ちの方、これから斜視の手術をされる方など、斜視のことをお調べの方へこの記事が少しでもお役に立てば幸いです。

※記事の内容に関しては、個人の症例でありこの限りではありません。
気になる点のある方は、医療機関や医師にご相談の上、専門的な診断を受けるようにして下さい。

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