夏は冷たいざるそばに、冬は年越しそばなど、1年中美味しく食べられる日本の伝統食と言えば蕎麦(そば)ですが、赤ちゃんや幼児にはアレルギーが怖いので、なるべく避けたい食材ですよね。
それでは、いつから子供に蕎麦は食べさせられるのでしょうか?
また親が蕎麦アレルギーの場合、アレルギー遺伝するのか?蕎麦屋に入店するのも危険!など、赤ちゃんと蕎麦について調べてみました!
赤ちゃんや子供に蕎麦はいつから?
離乳食初期 (生後5~6ヶ月) |
離乳食中期 (生後7~8ヶ月) |
離乳食後期 (生後9~11ヶ月) |
離乳食完了期 (生後12ヶ月~1歳半頃) |
× | × | × | △ |
離乳食の食材において厳密に「○歳から大丈夫!」というものはないので、あくまでも目安ですが離乳食完了期以降であれば食べさせても大丈夫だと言われています。
ただ、蕎麦は重度のアレルギー症状を引き起こしやすい食材ですので、1歳でも早すぎるかもしれません。
そのため、表では「食べさせても良いけれど注意してくださいね」として、△にしました。
蕎麦はどうしてもあげなければいけない食材でもありませんし、少量でもアレルギー反応が出やすい食材ですので、なるべく年齢があがってからの方が無難かもしれませんね。
そばアレルギーについて
アレルギーは、体の免疫機能が、ある食べ物や花粉などに過剰に反応することで引き起こされます。
蕎麦アレルギーの場合は、そば粉に含まれるタンパク質「そばアレルゲン」が原因でアレルギー症状が出ます。
- のどが痒くなる
- 声がかれる
- 苦しい咳が出る
- 口周りが腫れる
- 痒み、湿疹、じんましん
- 目の痒みや充血
- 下痢や嘔吐
- アナフィラキシーショック
特に気をつけなければならないのが、アナフィラキシーショックです。
そばアレルゲンに強い拒絶反応を示した場合、呼吸困難や意識低下などのショック反応が引き起こされることがあり、最悪な場合死に至る危険性があるのがアナフィラキシーショックです。
そばアレルギーは少量のそばでもアナフィラキシーショックのような重篤なアレルギー症状を引き起こす可能性があるので、注意が必要です。
親の蕎麦アレルギーは子供に遺伝する?
パパやママが蕎麦アレルギーだった場合、子供にアレルギーが遺伝するかどうかも気になりますよね。
蕎麦など特定の食品にアレルギー反応を示す食物アレルギーの場合、それがそのまま子供に遺伝することはほとんどないようです。
つまり、親が蕎麦アレルギーだからと言って、生まれてきた子供も同じように蕎麦アレルギーだとは限らないということですね。
ただ、パパやママにアレルギー疾患がある場合、アレルギー体質が遺伝する可能性はあるそうです。
例えば、アレルギー性皮膚炎や気管支ぜんそく、アレルギー性皮膚炎を発症する可能性が高いということです。
私の友人は蕎麦アレルギーなのですが、子供は普通に蕎麦を食べられるので蕎麦アレルギーは遺伝していないようでした。しかし、血液検査でスギ花粉によるアレルギー性皮膚炎が判明したそうです。
アレルギー体質は遺伝する一方で、特定の食品にアレルギー反応を起こすかどうかは、遺伝ではなく生まれてからの環境や食事内容が影響すると考えられています。
蕎麦屋に入店する時も注意!
そばアレルギーは、そば粉のアレルゲンに反応しますので、
- 蕎麦屋に舞っているそば粉
- 蕎麦と一緒に茹でたお湯
などにも注意が必要です。
赤ちゃんや子供自身がそばを口にしなくても、お店でそば打ちをしている場合、空中にそば粉が舞っている可能性がありますので、蕎麦屋に入店することも気をつけたほうが良さそうです。
また、お店によってはうどんと蕎麦を一緒のかまで茹でていることもありますので、うどんと蕎麦の両方を提供しているお店で食事をする時は確認されてくださいね。
お店によっては、「うどんと蕎麦を同じ鍋で茹でています」など張り紙をしているお店もありますよね。
まとめ
私が高校生の頃、蕎麦アレルギーを持っていた友人が、学校の行事で出かけた先でうっかり蕎麦が入った食事を食べてしまい、大騒ぎになった覚えがあります。
今は子供のアレルギーについてかなり敏感になっていますので、入学時や何か行事の際には子供のアレルギー問診票を記入したりしますが、昔はあまりそういうアレルギー対策などがなかったので、こうした事故が起きてしまっていたんですよね。
ただ、あまりアレルギーのことばかり気にしすぎてしまうとせっかくの食事も緊張感で楽しくなくなってしまうので、子どもが大きくなってきたら少しずつ蕎麦に触れてみて、問題がないようでしたらぜひ美味しい日本の蕎麦をたくさん味わってみてくださいね!