最近、日本の産院でも広まってきているバースプラン。
自分のお産について要望や不安なことなどを伝え、医師・看護師や助産師との意思疎通のため、また自身のお産に向き合うために記入することが多いと思います。
でも、例えば予定帝王切開などの場合は、バースプランにどんなことを書けば良いのでしょうか?
今回は、帝王切開の場合のバースプランの書き方、記入例をご紹介いたします!
帝王切開は出産?手術?バースプランの意味はある?
逆子や前置胎盤、多胎妊娠など帝王切開になる理由は様々ですが、近年の医療技術の進歩により帝王切開による出産数は増加の傾向にあります。
ひと昔前ならば自然分娩だと救えなかった赤ちゃんが、帝王切開により安全に生むことができるようになったのです。
現在の日本では、5人に1人という割合で帝王切開によるお産が行われています。
でも、昔の固定観念や勝手な考えから、
- 「自然分娩でないと子供に愛情が湧かない」
- 「お腹を切るだけだから楽でいいよね」
- 「帝王切開は出産じゃないよね」
など、心ない言葉をかける人がいます。
確かに、便宜上は帝王切開は手術ということになりますので、保険も適用になりますし、予定帝王切開であれば出産日(赤ちゃんの誕生日)も決められて、自然分娩とは少し違うかもしれません。
でも、お母さんの命をかけて赤ちゃんを生むという点に関しては、自然分娩も帝王切開も一緒、つまり立派なお産です。
何らかの理由で予定帝王切開になっても、「お腹のお母さんはあなたである・お産に望むのはあなた」という事実は何も変わりません。
とは言え、お腹を切るという経験はそうそうないですし、不安はつきものですよね‥。
そこで!バースプランを活用しましょう!
帝王切開の場合はバースプランに何を書けば良い?書き方、記入例など!
それでは、予定帝王切開など分娩方法が決まっている場合にはどのようなバースプランを書けば良いでしょうか?
自然分娩は、よく雑誌などに先輩ママの体験談などがたくさん載っていて、お産のイメージも湧きやすいと思います。
帝王切開だとできないことが多そうで、バースプランなんて考えても仕方ないんじゃ‥と思ってしまいますよね。
でも、帝王切開だからこそ、不安なこと・わからないこと・赤ちゃんを産んだ後どう過ごしたいか‥をしっかりバースプランに書いておくと、お産へのイメージも変わってくるのではないでしょうか。
帝王切開の場合、どんなことに不安を感じるか、産院へよくある質問など、バースプランに盛り込めそうな記入例をご紹介いたしますね。
- どんなふうに麻酔をかけるのか
- お腹はどう切られるのか(切ってほしいか)
- 夫や家族の立ち会い出産は可能か
- カメラやビデオは持ち込めるか
- カンガルーケアをしたいけど、できるか
- 手術の実況(笑)をして欲しいか、して欲しくないか
(人によっては先生に今の状況を話して欲しいかどうか違うと思うので) - 手術の音が聞こえないようにして欲しい
- 眼鏡はかけても良いか
(視力が悪い人は、眼鏡なしだと生まれた赤ちゃんの顔見れないですしね) - へその緒や胎盤が見たい
- 好きな音楽をかけても良いか
- 産んだ後はしばらく休みたい(赤ちゃんは預かって欲しい)
- 生まれたあと、いつから母子同室にしたいか
などなど‥帝王切開でも、バースプランに書けることはたくさんあると思います。
例えば、私が以前に読んだ、『ちびまる子ちゃん』の作者、さくらももこさんのエッセイの中で、
予定帝王切開になったので、長年の悩みの種だった盲腸をついでに切ってもらった。
というエピソードを読んで、「へぇ~!帝王切開だとそんなこともできるんだ!」とすごく印象に残った覚えがあります。
さくらももこさんは、一度盲腸になった際に、手術をせず注射で治療をしたため、虫垂が残ったままだったのですが、何かの拍子にシクシクと痛みだすことがあり、ずっと「取り除きたい」と思い悩んでいたそうです。
これはかなりレアケースではあるかと思いますが(笑)これもバースプランのひとつのカタチなのかな~と思います。
まとめ
もちろん、病院によってできること・できないことは違いますので、希望通りにいかないことも出てくるでしょう。
でも、大切なのはご自身の出産について考えることです。
不安なことや疑問に思っていることをそのままにして帝王切開に望んでしまうと、恐怖心が取り除かれないままになってしまうかもしれません。
初産婦さんはもちろん、経産婦であっても出産は不安なものです。
それが帝王切開だと決まっていれば、なおさらですよね。
だからこそバースプランを活用して、医師や助産師さんとしっかり話し合いをして、リラックスした気持ちでお産に向き合えれば、きっとあなたにとってもより良い出産になるはずですよ!
こちらの記事が少しでも参考になれば幸いです。